興行収入が232億円を越え日本映画歴代2位を達成した『君の名は。』。そんな大ヒットアニメ『君の名は。』もハリウッド映画で採用されているベストヒットの雛形”神話の法則”に沿って作られている。『君の名は。』を例にまんがポストとまんが配達員が見つけた”神話の法則”を超えて物語を自由自在に操る方法を紹介する。
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ハリウッド映画も採用!?ベストヒットを生み出すシナリオ術
面白いストーリーをつくろうとがんばるあまりいきづまることってあるよね。そこで今回は映画の都ハリウッドでも採用されている『神話の法則』を取り上げよう。読者が時間を忘れるほど夢中になる物語は突き詰めていくとひとつのパターンにいきつくという・・・このパターンを見いだしたのは、神話学者のジョゼフ・キャンベルで、全世界の神話を研究した結果、共通のパターンがあることがわかったんだって。つまり、人類が太古の時代から、伝えたくてしょうがない大好きな物語にはパターンがあったんだ。
『進撃の巨人』第一話に学ぶ、読者を夢中にさせるストーリー”最初の事件”
配達員「ねえ、まんがポスト。『進撃の巨人』って知ってる?
講談社の別冊少年マガジンに連載中の巨人と人間の戦いを描いた諫山 創先生の漫画なんだけど、単行本の発行部数が2014年8月の時点で4000万部を突破している大人気漫画なんだ。」
ポスト「そんなに売れてるならボクも読みたい!」
配達員「今回は『進撃の巨人』の第一話から、売れる漫画のストーリー展開がどうなっているのか考えてみたいと思うんだ。特に読みきり作品で投稿や持込み、まんが賞に応募する新人作家にとって、短い物語の中で、読者や編集者をいかに物語に惹き込んでいくのかは大事なことだよね。プロの作家さんの人気漫画を分析することは自分の漫画を描くうえで参考になると思うんだ。」
ポスト「むむむ・・・おもしろそうだ。いきなり城壁で囲まれてる人間社会に巨人が襲ってきたぞ。どうなってるんだ・・・」
配達員「それが『進撃の巨人』における”最初の事件”だ!」
ポスト「『進撃の巨人』における最初の事件???」